予防医学


腸の話

腸内細菌
今、多くの病気が腸内細菌叢の乱れと関連していることが分かってきました。 例えばうつ病、自閉症、リウマチ、過敏性腸症候群、喘息、慢性呼吸不全、肥満、糖尿病、癌 等です。そしてパーキンソン病や認知症の初期症状は便秘です。

病院では看護師さんが主治医に “先生~ 〇〇さん3日間お通じがないんですよ!指示ください~“ って言います。それを聞いた主治医は “看護師さんはうんこ、うんこばかり言う!“ ってぼやくんです。これは病院では普通にある会話です。この場合看護師さんが正しくて便秘というのは非常に大事な症状です。そして入院している多くの患者さんが便秘ですでに毎日緩下剤を飲んでいます。

私は病気になったことないけれどずっと便秘です。○△ラックをずっと愛用しています。特に女性で多いのではないでしょうか。今、腸は第二の脳、いや第一の脳だよと言う人もいます。腸美人だとか腸活と言う言葉も登場しました。

実はヒポクラテスも全ての病気は腸から始まると言っていました。 腸には100兆の腸内細菌が住んでいます。 人の遺伝子は21000個なのに対してその腸内細菌の遺伝子は440万個ですよ?? そしてその重さはなんと1.5kgです。 私たちは腸内細菌と仲良く暮らしていくことで健康になるんです。

その話もっと早くに知りたかった?? もう何年も前から病気でお薬を飲んでいるし体もあちこち痛くて動くのも辛い。少しでも時計の針を戻してみませんか?

私たちの身体はそんなに柔じゃないです。ただガチガチに固まってしまったその身体、自分だけでは中々戻せませんよね。お手伝いします。

どこに行っても言われることが食事と運動ですね。そして今枕詞のように言われているのが食事の欧米化に伴い〇〇という病気が増えたです。代表格が大腸癌、乳がん、肥満ですね。

何を食べたら良いの?昔の日本食のバランスが良いとか地中海式料理が良いとか欧米では言われています。でも、私たち日本人の腸と欧米人は一緒ではありません。

日本人の腸は欧米人に比べて長いと言う話を聞いたことはありませんか? だから胴が長くて短足になったと。最近腸の長さを調べたところ差はなかったと言うことがわかりました。

長さは変わらなかったのですが腸内細菌について調べたところ日本人は炭水化物を分解する腸内細菌、海藻を分解する腸内細菌が多いことが分かりました。

私も糖質制限をしたことがあります。別に肥満だったわけではないのですが健康のためにと思って始めました。朝食、夕食はほぼ糖質を摂らず、昼食は軽くお茶碗一杯の白米というような具合です。砂糖および人工甘味料も外食で調理に使われている物以外はほぼゼロでした。料理をするときの油はココナッツオイルかオリーブオイルでした。とはいえ友人と外食する時には普通に食事をすることもありました。

私は元々野菜が好きで肉類はたまにたくさん食べることはあったものの、大概は野菜炒めのアクセント程度でした。実は糖質制限をしている時よりもしていない時の方が良い便が出ました。おそらく炭水化物を分解する腸内細菌のおかげでしょう。糖質制限をしていると私の場合は便の量が少なめでかなり軟便傾向でした。

日本人でも糖質制限をして非常に体調が良くなる人がいるのも事実です。人種間だけでなく個人の間でもかなり差があると考えられます。 私は自分の腸内細菌叢を調べてみたことがあるのですが太りにくく、便秘になりやすい腸内細菌でした。事実赤ちゃんの頃は立派な便秘だったようです。
(これは粉ミルクの成分がかなり影響していたと思われます)

どんな食事が自分に向いているか、どうすれば理想の体重になれるか興味のある方はご相談ください。


水の話

水の話
食べ物だけでなく飲み物も当然変わりました。
お水飲んでますか?密かに脱水になっている人がものすごく多いんです。何にも入っていないお水って案外飲めなかったりします。
私は幸いお水の美味しいところで育ったので小さい頃は水道水をそのまま飲むことも ありました。 でも近隣の都市(京都、大阪)に行くと消毒臭がして飲めなかった記憶があります。
今や、ペットボトル入りの水が売られているのが普通になっています。
ミネラルたっぷりの自然の状態の水を飲むことが本当に難しくなりました。


筋肉や関節の話

運動不足かなって思っている人多いですね。
昔は家事そのものが大変でしたから運動不足とは縁がなかったかもしれませんが今は便利になりすぎたのかもしれません。デスクワークが続き気づくと身体はガチガチ。年齢や病気で関節が動きにくくなる人もいますね。

実は色々な原因で身体が冷えています。
試しに冷たい飲み物を一切やめて、夏でもしっかり湯船に浸かって見てください。嘘のように体調不良が改善することもあるんです。


薬の話

和む風景
お医者さんにもらうお薬、ちゃんと調べていますか?
今は簡単に薬の内容が書いてある添付文書が見られます。例えば頭が痛いからともらった薬の副作用に頭痛って書いてあることがあるって知っていますか?

お薬は最初植物から作られました。今はその有効成分を化学合成しています。(注:漢方などでは生薬があります)化学合成して作られた薬は本当に色々な症状を取ってくれてありがたいものですが、反面副作用というものがあります。残念なことに大概のお薬は腸内細菌と仲良くはなれません。

最近ポリファーマシー(ポリ=多くの、ファーマシー=薬)の弊害が言われています。厚労省の平成28年の統計では同一の保険薬局で処方された薬のみでみても75歳以上では41.1%が5種類以上の薬を処方されています。漫然と出されている場合が本当に多いです。

急な病気で入院して内服もできなくて今までの薬が全部中止されてしまうことがあるのですが、何にも問題が起きないこともよくあります。入院中の主治医もお薬を減らしたいけれど色々な所(色々な診療科、クリニックなど)から処方されていてどうしたら良いか分からなくなることもあります。

お薬の断捨離ができたら良いと思いませんか。
私がお医者さんになった時には糖尿病、高血圧など診断したからと言ってなんでもすぐにお薬を出すのではなくまず生活指導ということを言われました。日本ではそうやっているけれどアメリカではすぐにお薬を出すんだとも聞いていました。
治療ガイドラインには非薬物療法として記載されてはいますが、一度お薬が始まってしまうとそのままになってしまうことの方が多いです。

大人になって何かをする時に人に相談することはあっても最終決定は自分でしてきませんでしたか?なのに自分の身体のことになるとお医者さんに任せっきりになりがちではないでしょうか。
本当にその薬必要ですか?