汗、体臭、口臭、そして肌の潤いまで。全部、水と腸でつながっていました。
はじめに:現代人の悩みと水の重要性
汗の臭いが気になる。
おならの回数や臭いが恥ずかしい。
最近、口臭や体臭を指摘されてショックを受けた……。
でもそれ、実は“汗”や“体臭”ではなく、“腸の状態と水不足”が原因かもしれません。
現代人の多くが、軽度の脱水と運動不足の中で生活しています。
この二つの組み合わせが、汗腺の機能を弱め、体内に臭い物質を溜め込む原因になります。

脱水がもたらす影響
1)水分が足りないと、腸内が乾燥し、便秘やガスが溜まりやすくなる。
2)体の解毒機能が低下し、便や尿に含まれる臭い成分が皮膚や呼気からもにじみ出る。
3)汗の成分が濃くなり、蒸発しにくく、ベタベタして臭いやすい汗になる。
まず必要なのは、体重×30mLの水分摂取を意識すること。
汗腺の衰えが“臭い汗”をつくる
1)運動不足の生活では、エクリン腺(体温調節用の汗腺)が使われず、汗腺機能が低下。
2)ミネラルの再吸収がうまくいかず、ベタベタで臭いやすい汗になる。
3)女性の場合、汗で化粧が崩れたり、髪のうねりが気になったりする悩みも。
でも、水を飲んで、軽く汗をかく習慣をつけると、
汗はサラサラで蒸発しやすく、臭わない“いい汗”に変わります。
さらにその汗は、
肌をうるおす“天然の化粧水になるんです。
体臭・口臭・おなら・便臭……すべて“腸”が関係している
私たちの腸内で悪玉菌が優位になると、食べ物の分解によって「インドール」「スカトール」「アンモニア」「硫化水素」といった有害ガスや臭い物質が発生します。
これらの物質は、便やおならだけでなく、腸壁から吸収されて血液にのって全身をめぐり、次のような悪影響を及ぼします。
インドール・スカトール
→ もともとは便の強い臭いの原因ですが、体内に吸収されると肝臓に負担をかけたり、皮膚から体臭として放出されることもあります。
→ 長期的には慢性炎症の原因や免疫力低下にもつながると考えられています。
アンモニア
→ たんぱく質の腐敗で生じ、血中に入ると肝臓で解毒されますが、量が多すぎると肝臓の解毒能力を超えて疲労や集中力の低下を引き起こします。
→ また、皮膚から出ると独特の体臭の原因になります。
硫化水素
→ 卵が腐ったような強烈な臭いをもち、腸内粘膜を傷つけたり、腸の運動を妨げて便秘の原因になります。
→ さらに血流に入れば、脳や血管へのダメージも懸念されます。
「体臭」「口臭」と思っていたのは、実は「便の臭い」だったというケースもあるのです。
還元水とは何か?

1)還元水(電解還元水)とは、水道水を電気分解して得られる弱アルカリ性で酸化還元電位(ORP)が低い機能水。
2)日本では、医療機器として厚労省が認可した整水器で生成され、胃腸症状の改善効果が認められています。
3)自然界にも似たような還元水(ミネラルを含んだ湧水や鉱泉)が存在し、そうした水を日常的に飲んでいる地域には健康長寿の人々が多いとされます。
還元水と腸内環境・健康への影響
日本の研究:京都府立医科大学 教授 内藤裕二・名誉教授(元学長) 吉川敏一
還元水の胃粘膜保護作用、腸内環境へのポジティブな影響を報告。
活性酸素の抑制・抗炎症効果も示唆。
海外の研究:
還元水が運動後の酸化ストレスや疲労回復に寄与(Processes誌, 2022)
電解水による血液粘度の低下(JISSN誌, 2016)
代謝性アシドーシスの改善・無酸素運動能力の向上(Biology of Sport誌, 2018)
スポーツと還元水の関係

1)運動に伴う酸化ストレスや乳酸蓄積を抑制し、リカバリーを促進
2)脱水による血液粘度の上昇を還元水が緩和し、循環器系への負担を軽減
3)酸塩基バランスを整える作用により、無酸素運動時のパフォーマンス向上をサポート
4)特に疲労感の軽減や筋肉の張りの回復に関して、運動後に還元水を飲んでいる人から体感レベルでの声が多い
汗を“敵”にしないライフスタイルへ
1)汗をかくことは、体臭や化粧崩れの“原因”ではなく、“サイン”
2)汗腺を活性化し、腸内環境を整え、良質な水を摂ることで、
汗は臭わない・潤う・デトックスの働きを持つ“味方”に変わります。
まとめ:香りではごまかせない。“におわない身体”を根本からつくる
1)デオドラントや香水でごまかすのではなく、腸と汗腺と水を見直すことが、本質的なケア。
2)体臭・便臭・おなら・口臭・肌の乾燥……、全部“腸と水”が関係している。
3)「水を変える」こと。それは、「身体が変わる」第一歩です。
参考文献:
内藤裕二・吉川敏一(京都府立医科大学)
Naito Y et al. Effects of alkaline ionized water on gastric mucosal injury induced by aspirin in rats.
Naito Y et al. Daily ingestion of alkaline electrolyzed water containing hydrogen influences human health, including gastrointestinal symptoms.
Naito Y et al. The effects of ingestion of hydrogen-dissolved alkaline electrolyzed water on stool consistency and gut microbiota: a double-blind randomized trial.
林秀光『電解水最健康』
河村宗典:『還元水と腸の科学』『還元水と健康長寿の秘密』『30年間の臨床例から 水が教えてくれたこと』
Lee et al., 2022, Processes
Kozlowski et al., 2016, JISSN
Chycki et al., 2018, Biology of Sport